奥歯のかぶせ物(差し歯)の種類
保険の白い歯
前歯から数えて4番目、5番目の歯、また条件付きで6番目の歯には、歯科用プラスチックとセラミックを混合した「ハイブリッドセラミック」という白い材料でのかぶせ物治療が可能です。
保険の銀歯
従来からある、金属で作るかぶせ物での治療です。費用は抑えられますが、見た目が気になる方もおられるでしょう。
金属アレルギーのリスクが生じますが、チタンなどの劣化しにくい金属を選択することで、そのリスクをある程度抑えることが可能です。
保険外の「セラミッククラウン」
白い陶製の材料であるセラミックで作製するかぶせ物です。
天然歯とほとんど見分けがつかないほどの自然な美しさが再現されます。特に奥歯に使用する場合には、人工歯だと気づかれることはまずないでしょう。
劣化しにくく、将来的な虫歯・歯周病のリスクを抑えられる上、白さも長持ちします。
保険外の「ジルコニアクラウン」
ジルコニアは、セラミックに分類される材料の1つで、圧倒的な硬度を誇ります。
強い力のかかる奥歯にも、安心して使用できます。通常のセラミックと比べても遜色ない、自然な美しさが再現され、かつその白さが長持ちします。
奥歯の詰め物の種類
保険の銀歯
金属で作製する詰め物です。
高い硬度を持つものの、長く使用することで変形などの劣化が生じます。また、口を開けたときには目立ってしまいます。
金属アレルギーの方にはあまりおすすめできません。
保険外のセラミックインレー
セラミックのみで作製する詰め物です。天然歯に限りなく近い自然な白さが再現され、支台歯との境目もきれいに仕上がります。長く使用しても品質が低下しにくいため、将来的な虫歯・歯周病のリスクも抑えられます。
金属アレルギーの心配もありません。
保険の白い歯と自費の白い歯の違い
ハイブリッドセラミックを使った保険のかぶせ物は、セラミッククラウンなどの自費のかぶせ物と比べて費用が抑えられます。しかしやはり自然な美しさの再現度、白さの長期安定性、虫歯の再発リスク等という点においては、自費のかぶせ物には敵いません。
そういった点をご理解されている場合には、ハイブリッドセラミックを使った保険の被せ物は適切な選択肢となるでしょう。
逆に、美しさや長期安定性の追及にこだわりたいという方には、自費のかぶせ物をおすすめします。
保険の奥歯のメリット・デメリット
メリット
- 一定の美しさのある白い歯を再現できる(場所は限定される)
- 費用を抑えられる
- 金属アレルギーの心配がない(白い歯の場合は)
デメリット
- 白い歯が入る歯には保険適用の条件がある(条件を満たさない場合は銀歯になる)
- 銀歯の場合は虫歯再発リスクが高い(保険の白い歯よりも)
- セラミックほどの美しさは再現できない
- セラミックと比べると変色しやすい
- セラミックと比べると強度に劣る
- セラミックと比べると虫歯の再発リスクが高い
- 銀歯の場合は金属アレルギーのリスクあり
保険外の白い歯のメリット・デメリット
メリット
- 天然歯に遜色のない自然な美しさを再現できる
- 汚れが付着しにくく、将来的な虫歯・歯周病リスクを抑えられる
- 白さが長持ちする
- 強度が高い(特にジルコニアクラウン)
デメリット
- 保険の適用にならない
- 強くぶつけたときなど、割れてしまうことがある
奥歯のかぶせもの(差し歯)・詰め物の費用について
保険外のかぶせものの費用一覧です。
消費税込表記です。
詰め物(インレー)
ジルコニア | 53,900円 |
---|---|
オールセラミック(E-MAX) | 50,600円 |
ゴールド | 58,300円 |
金属バラジウム合金(銀歯) | 保険適用 |
奥歯のかぶせ物(クラウン)
ジルコニア | 82,500円 |
---|---|
オールセラミック(E-MAX) | 85,300円 |
ゴールド | 85,800円 (材料代込み) |
金属バラジウム合金(銀歯) | 保険適用 |
当院の診療システムについて
当院では、以下の手順に準じて診療を行っています。患者様の状態により、初診時にご希望の治療が難しい場合もございます。
クリーニング、ホワイトニングのカウンセリングはネット予約は仮予約となり、電話で日程を変更させていただく場合がございます。
①応急処置+検査+カウンセリング
まずはカウンセリングに30分ほどお時間をいただいています。痛みがある場合は、痛みを取り除く応急処置をします。
今後の治療計画を立てるために必要な検査を実施します。レントゲン写真撮影、虫歯、歯周病検査などを行い現在の状態をご説明させていただきます。
②治療+唾液検査
一番気になっている箇所の治療をまず行っていきます。唾液検査をさせていただき検査結果に応じて治療計画、効果的な歯周病・虫歯予防に関してご提案させていただきます。
③歯周病治療
つめもの、かぶせものなどをする前に、歯ぐきの炎症を治し、歯石除去をしておかないと精密な詰め物、かぶせものができないため虫歯再発の原因となりますので、なるべく歯周病治療を虫歯の治療と同時進行で進めていきます。
④虫歯・歯周病治療
虫歯、歯周病の治療を行っていきます。現状の治療だけにとどまらず、今後悪くならないためにも、継続的に治療を受けて頂くことが重要です。
⑤治療終了
お疲れ様でした。今後歯のメインテナンスをお受けいただき(患者様の希望、リスクに応じて1~3か月に1回の間隔)虫歯・歯周病の再発を一緒に防いでいきましょう。
⑥予防・メインテナンス
治療が終わってからがスタートです。これから歯が悪くならないように定期的に歯のメインテナンスをお受けいただきお口の健康を守っていくお手伝いをさせていただきます。